当山の大般若は安政3年(1856年)4月3日 第8世光辨上人の時、松江白潟天神町大願主古浦屋彦助父子の寄進によるものである。伝えによると、京都より大般若経600巻と共に、本尊さまの御厨子、不動明王の厨子、弘法大師の厨子、持国天・増長天・広目天・多聞天の厨子が瀬戸内海から日本海、佐太江より宍道湖航路にて運ばれた。途中日本海航行中、大風浪で遭難しかけるも、大般若経典の内20巻を海に流したところ、風が治まり難を逃れることが出来たという。欠けた経典は第12世海岳上人の折、求められた。160年程前の話しである。毎年正月3が日一箱50巻を転読致します。この折毛利元就公ご寄進の紺紙金泥で描かれた「般若十六善神」の掛軸を掲げ修行致します。