満願寺正面の石段を登ると 一間四面銅版方形造りの小さなお堂があります。
中央には錫杖を手にした坐像の地蔵さまがお座りです。この地蔵さんは江戸時代中期 富士山の大噴火(12月16日)があった年、宝永4年(1707年)松江市下佐陀出身の仏師・松尾生之進により双子の地蔵が作られ、その内の一体が満願寺地蔵十王堂の本尊となっています。もう一体の地蔵さんは松江市内に昔より「六地蔵札所」がありますが、その最後の地蔵堂(浜佐田)に祀られている地蔵さんであると伝えられています。満願寺の十王堂の両脇には冥途の裁判官で、初七日から三回忌までお裁きをされる、閻魔大王を含む10対の冥官が祀られています。またもう一体別に、三途の川を渡りきった時、ぬれた白衣を柳の枝に掛け、枝のたわみ具合でおとがめのあるとされる脱衣婆さんも祀られています。生前からしっかり懺悔合掌し、極楽へ導かれるようお祈り下さい。
ふるえ六地蔵
ふるえ(古江)地区には、曹洞宗・臨済宗・真言宗の寺院が6か寺あります。
30年前ふるえ六地蔵霊場が開創されました。
1番 道栄寺(金剛願地蔵) 2番 金剛寺(金剛宝地蔵)
3番 成相寺(金剛悲地蔵) 4番 実西寺(金剛憧地蔵)
5番 瑞龍院(放光王地蔵) 6番 満願寺(預天賀地蔵)
には以上の石造地蔵が祀られています。お参り用の貼り札、パンフレットを無料で差し上げます。1時間ほどでお参りすることができます。